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あっという間の12年

シリウスさん

振り返れば練馬ぱそぼらんに参加してから、今年で12年目になります。
この12年の間に、結婚、子供の出生、子育てなど色々ありました。それでも細く長く活動を続けてこられたのは、ぱそぼらんのアットホームな雰囲気のおかげだなぁとつくづく思います。

私がぱそぼらんに入会したきっかけは、12年前に米国で開催されたCSUN(「テクノロジーと障害者」 国際会議)でpasozukiさんにお会いしたことでした。

その数年前に米国のリハビリテーション法第508条に関する講演を受講した際に講演者の方々が口々に「米国はユニバーサルデザイン、アクセシビリティの面で日本のはるか先を進んでいる。米国では1年に1回CSUNという国際会議が開かれていて見学ツアーもあるので現地に行って自分の目で見ることを勧める」とおっしゃるのを聞き、自分も行ってみたい!と機会をうかがっていたところ、何とか仕事の合間に有休を取ってツアーに参加することができたのでした。
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初めての米国訪問で全てが新鮮でしたが、CSUNで見聞したことは私にとって衝撃的でした。

まず会場の熱気。「テクノロジーと障害者」のテーマ通り、会場には当事者で会議の主役である障害をもつ人々が最新の支援技術やその利用法を知ろうとあふれかえっていました。そして彼らは盲導犬や電動車椅子などを駆使し目的の場所に移動、そして講演を熱心に聴き、質疑応答では講演者との活発な議論を繰り広げていました。
しかも講演者も聴衆と同じ障害を持つ当事者というケースも少なくなくそれも驚きでした。
次に米国のアクセシビリティ推進の幅の広さ。支援技術や機器の紹介だけでなく、それらをどのように運用・活用したら公共サービス、教育、就労などの問題を解消できるか考え、実践した結果報告が数多くありました。
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そして一番印象に残ったのは、どの会場に行っても講演者、聴衆ともに、障害によって健常者と比して機会の平等が損なわれることはフェアではない。よってアクセシブルな環境を作っていくことは米国として当然のことであるという前提があることでした。
日本とのあまりの違いに圧倒される中、CSUNツアーのグレートリピーターとして有名だったぱそぼらんのpasozukiさんとお会いして、練馬で有志が集まってパソボラのNPOを立ち上げ活動されていることを知ったのでした。pasozukiさんの朗らかで穏やかな物腰の中に強い思いを感じたことを今も覚えています。
そして帰国後に早速例会を見学、入会することになったのでした。
以来、ボランティアだけでなく仕事でも何らかこの分野に関わりたいとずっと機会をうかがっていたところ、偶然ここ数年携わった仕事で足を踏み入れるという運に恵まれました。
そして来年は、毎年もう一度行きたいと願いながら叶わなかったCSUNに行くチャンスが巡ってきそうな気配が・・・この機を逃さずに必ず再訪したいと思っています。
次回はタケやんさんにお願いします。

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